令和4年度教育予算陳情
~確かな学力・豊かな心・健やかな体の調和を実現する教育を推進するために~
8月17日(火)、愛知県教育委員会に対して、令和4年度の教育予算に関する陳情を県庁で行いました。
挨拶される長谷川教育長
県小中学校長会から、鈴村俊二会長をはじめ、副会長、主任庶務理事、教育条件正副委員長、広報部正副部長、県へき地教育研究協議会から、柵木智幸会長、事務局長が出席しました。
県教委からは、長谷川洋教育長、事務局長、事務局次長、学習教育部長、教育管理監、各課長等に出席していただきました。
初めに、鈴村会長が長谷川教育長に陳情書を手渡しました。その後、教育条件委員長が最重点陳情事項を中心に、県へき研の柵木会長がへき地の教育振興に向けた陳情内容の説明をしました。
子どもたちが自らのよさや可能性を認識して、多様な人々と協働しながら、豊かな人生を切り拓いていけるよう、「生きる力」を育む学校づくりを推進することは、喫緊の課題です。そのために、加配教員の配置拡充や少人数学級の計画的な整備、講師不足の解消をはじめとする必要かつ十分な人材の確保等、学校運営の円滑化を目指す上での教育諸条件の更なる充実を訴えました。
陳情事項を説明する岡本教育条件委員長
陳情書を手渡す鈴村会長
(文 岡本 健二 写真 広 報 部)
教育予算に関する陳情事項
【基本事項】(要約) | |||
(1) | 主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善による、知・徳・体にわたる「生きる力」を育成するための教職員の定数改善 | ||
(2) | 社会に開かれた教育課程の実現と教育活動の質を向上させるカリキュラム・マネジメントを確立するための教職員配置の工夫 | ||
(3) | 確固たる学校経営の礎となる教育諸条件の整備・充実への対応と働き方改革の更なる推進 | ||
(4) | 教育に対する強い情熱と、確かな資質・能力をもつ教職員の育成のための条件整備 | ||
(5) | 子どもたちが安心して、楽しく通うことができる教育環境づくりと安全教育・防災教育の充実 | ||
(6) | 家庭・地域・関係機関等との連携・協働による教育活動の推進を図るための予算措置 | ||
(7) | 新型コロナウイルス感染症等に対応する「学校の新しい生活様式」を踏まえた条件整備や予算措置 | ||
【最重点陳情事項】 | |||
[1] | 教職員定数改善と配置の工夫 | ||
1 | 行き届いた教育を行うための少人数指導担当教員をはじめとする、小学校専科指導教員、通級指導教室担当教員、日本語教育適応学級担当教員等の加配措置拡充 | ||
2 | 小学校低学年複式学級における国語科・算数科の学力向上対応のための非常勤講師の配当時間数拡充 | ||
3 | 一人一人の教育的ニーズに適切に対応するための特別支援学級の学級編制基準引き下げ | ||
[2] | 教育諸条件の整備・充実 | ||
1 | 少人数学級の計画的整備に向けた小学校第4学年への35人編制の拡充と中学校第1学年における県独自措置の継続 | ||
2 | 養護教諭複数配置基準の引き下げと複数配置の緩和措置拡充、並びに大規模単数配置校への加配教員の配置と個別加配枠の拡充 | ||
3 | 講師不足を解消し、円滑な学校運営を図るための学校現場のニーズに迅速かつ適切に応えられる人材の確保 | ||
4 | 多彩な人材の参画による学校の教育力向上を目指した学習指導員配置事業やスクール・サポート・スタッフ配置事業、部活動指導員配置事業の一層の拡充 | ||
5 | 育児短時間勤務や部分休業の教員、介護休暇・介護時間を取得する教員の勤務が学校運営に支障をきたさないための条件整備と短時間再任用教員の基礎定数外での活用 | ||
6 | 新型コロナウイルス感染症等に対応する「学校の新しい生活様式」を踏まえた条件整備や予算措置の拡充 | ||
[3] | 教職員給与等の改善と処遇の充実 | ||
1 | 学校現場の実情に見合った定年延長制度の設計や定年退職後の処遇の改善 | ||
2 | 教職員評価の給与等への反映における公務の特殊性や多様性を踏まえた慎重な対応 | ||
3 | 普通旅費の維持・改善と「修学旅行や野外活動、遠足等の引率・下見」、「教職員の研修・講習参加」のための別枠旅費の必要額の確保 | ||
4 | 部活動指導業務に係る教員特殊業務手当の業務実態に見合った必要額の確保 |