愛知県小中学校長会は、愛知の教育の充実と発展を目指し、たゆまぬ研究と実践を重ね、着実にその成果をあげてきた。
我が国は、新型コロナウイルス感染症にともなう新しい生活様式への対応や、Society5.0時代の到来など、社会の在り方が劇的に変化している状況の中で、度重なる自然災害や少子高齢化、持続可能な社会の実現、定年引上げへの対応など、多岐にわたる課題に直面している。
また、教育においても、「令和の日本型学校教育」の構築、少人数学級や教科担任制の充実、いじめ・不登校への対応、働き方改革のなおいっそうの推進、教職員の資質・能力の向上や優秀な人材の確保など、山積する課題の解決に向けた取組が求められている。
こうした中、校長は、義務教育の意義と使命を強く自覚するとともに、子どもたちが自らのよさや可能性を認識して、多様な人々と協働しながら、豊かな人生を切り拓いていく力を育む学校経営の推進に努めなければならない。
私たちは、学校を取り巻く現状を深く認識し、幅広い教養と深い識見に基づく教育理念のもと、リーダーシップを発揮し、創意と活力に満ちた学校づくりに努めることをここに決意するとともに、第76回総会に当たり、次の事項を決議し、その実現を期して共に行動することを宣言する。
| 一、 | 主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善による、知・徳・体にわたる「生きる力」の育成 | |
| 一、 | 社会に開かれた、創意ある教育課程の編成と実施に基づく教育活動の質の向上 | |
| 一、 | 確固たる学校経営の礎となる教育諸条件の整備・充実への対応と、学校における働き方改革のさらなる推進 | |
| 一、 | 教育に対する強い情熱と、確かな資質・能力をもつ教職員の育成 | |
| 一、 | 子どもたちが安心して、楽しく通うことができる教育環境づくりと安全教育・防災教育の充実 | |
| 一、 | 家庭・地域・関係機関等との連携・協働の推進 |
令和4年5月16日
第76回愛知県小中学校長会総会