令和6年度教育予算陳情
~知・徳・体の調和のとれた「生きる力」を育成する教育の実現のために~
8月23日(水)、県庁にて、令和6年度の教育予算に関する愛知県教育委員会との会議を行いました。
挨拶される飯田教育長
県小中学校長会からは、都築孝明会長をはじめ、副会長、主任庶務理事、教育条件正副委員長、広報部正副部長が、また、県へき地教育研究協議会からは、平井敦会長、事務局長が出席しました。
県教育委員会からは、飯田靖教育長、事務局長、事務局次長、 教育部長、 教育改革監、各課長等に出席していただきました。
初めに、都築会長が飯田教育長に陳情書を手渡しました。その後、教育条件委員長が最重点陳情事項を中心に、また、県へき研の平井会長がへき地の教育振興に関わって、それぞれ陳情内容の説明を行いました。
個別最適な学びと協働的な学びの実現が求められている今、子どもたち一人一人の可能性を最大限に引き出し、多様な人々と協働して豊かな人生を切り拓いていけるようにするための学校組織の構築が喫緊の課題となっています。そのために、加配教員の配置拡大や少人数学級の計画的な整備、講師不足の解消をはじめとする必要かつ十分な人材の確保等、学校運営の円滑化を目指す上での教育条件の更なる充実を要望しました。
陳情事項を説明する髙木教育条件委員長
陳情書を手渡す都築会長
(文 犬山・城東中 髙木 潔)
教育予算に関する陳情事項
【基本事項】(要約) | |||
(1) | 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を通じた、知・徳・体の調和のとれた「生きる力」を育成する ための教職員の定数改善 | ||
(2) | カリキュラム・マネジメントの充実による、社会に開かれた創意ある教育課程の実現に向けた教職員配置 | ||
(3) | 確固たる学校経営の礎となる教育諸条件の整備・充実と、教職の魅力発信につながる働き方改革の推進 | ||
(4) | 教育に対する強い使命感と、豊かな資質・確かな能力をもつ教職員の育成 | ||
(5) | 子どもたちの命と心を守り、安全・安心に活動できる教育環境の充実 | ||
(6) | 地域とともにある学校としての、家庭・地域・関係機関等との連携・協働の推進 | ||
【最重点陳情事項】 | |||
[1] | 教職員定数改善と配置の工夫 | ||
1 | ゆきとどいた教育を行うための少人数指導担当教員、小学校専科指導教員、通級指導教室担当教員、日本語教育適応学級担当教員等の加配措置拡充 | ||
2 | 小学校完全複式校における専科指導充実のための教員の加配措置 | ||
3 | 一人一人の教育的ニーズに適切に対応するための特別支援学級の学級編制基準引下げ | ||
[2] | 教育諸条件の整備・充実 | ||
1 | 少人数学級の計画的整備に向けた小学校第6学年への35人編制の拡充と中学校第1学年における県独自措置の継続 | ||
2 | 養護教諭複数配置基準の引下げと複数配置の緩和措置維持、並びに大規模単数配置校への加配教員の配置と個別加配枠の拡充 | ||
3 | 講師不足を解消し、円滑な学校運営を図るための学校現場のニーズに迅速かつ適切に応えられる人材の確保 | ||
4 | 多彩な人材の参画による学校の教育力向上を目指した学習指導員配置事業や教員業務支援員 (スクール・サポート・スタッフ)配置事業、部活動指導員配置事業等の一層の拡充 | ||
5 | 性別を問わず教職員が公務と子育てを両立できるよう、育児短時間勤務や部分休業の教員、介護休暇・介護時間を取得する教員の勤務が学校運営に支障をきたさないための条件整備と、短時間再任用教員の基礎定数外での活用 | ||
[3] | 教職員給与等の改善と処遇の充実 | ||
1 | 学校現場の実情に見合った定年引上げの制度設計や定年退職後の処遇の改善、並びに教職員評価の給与等への反映における公務の特殊性や多様性をふまえた慎重な対応 | ||
2 | 普通旅費の維持・改善と「修学旅行や野外活動、遠足等の引率・下見」、「教職員の研修・講習参加」のための別枠旅費の必要額確保 |