特色ある教育活動

自ら課題を見つけ、主体的に働きかけ、学びを深めることのできる生徒の育成

春日井市立坂下中学校

1 はじめに

本校は、市の北東部に位置し、校舎から田園風景が望める自然豊かな環境にある。古くは下街道の宿場町として栄えた歴史ある地域に根ざした学校である。近年はGIGAスクール環境を生かした学習指導に注力しており、日常的な授業改善に継続的に取り組んでいる。

2 取組の概要

これからは、「教師が教える」から「生徒が自ら学ぶ」学習への転換が求められている。本校生徒の実態を踏まえ、「Ⅰ課題を見つける力」「Ⅱ主体的に学ぶ力」「Ⅲ学びを深める力」の三つを育成すべき資質・能力として設定した。これらを教科の学習、総合的な学習の時間、学級活動の三本柱で展開し、「生徒に委ね・生徒を主役に」を合言葉に教育活動全体で育成を図っている。(資料:構想図)

3 取組の具体
ア 「坂中Style」を取り入れた教科の学習

主に、前述のⅡ・Ⅲの力を育むために全教科で取り組む手立て(①~⑤)を「坂中Style」と呼び、全職員の共通理解の下で積極的に指導に取り入れている。学校としての統一感と教科の主体性の両立を目指した点は本校の特色と言える。

イ 「個人探究」

主にⅠの力を育むために、教科の学習で身に付けた力を発揮させ、生徒の「なぜだろう」「もっと知りたい」と興味・関心をもったことをじっくり調べたり考えたりする機会として「個人探究」に取り組ませている。

ウ 学級活動における「学級力向上プロジェクト」

基盤となる主体性の涵養と学級の安心感、信頼感の醸成を図るための活動として、「学級力向上プロジェクト」を位置付けた。学級アンケートの結果を基にレーダーチャートを作成し、生徒が学級のよさや課題を分析し学級が更によくなるためのプロジェクトを提案・実行することで、自治的な集団づくりを進めている。

4 生徒との共通理解の形成

本校の学びの在り方や、日々の授業における教師の意図について、生徒との共通理解を図っている。具体的には、教科ごとに「学習の手引き」を作成し、年間を通じてその方針に基づいた授業を展開している。また、学期に一度「学び集会」を開催し、教科の学習において生徒に期待する姿などを共有している。この集会は、教師も生徒とともに参加することで、組織として統一感のある取組を推進する一助となっている。

5 おわりに

本取組を通して、徐々に生徒が主体的に課題に向き合い、学習活動に没頭する姿、見方・考え方を働かせながら思考し、活発に議論を交わす姿などが見られるようになってきた。また、取組の成果が、生徒会や委員会、部活動等にも波及し、生徒が学校や所属組織をよりよいものにしようと、自分たちで考え提案する姿が見られるようになった。今後も、得られた知見を糧とし、更に生徒を伸ばしていけるよう日々の授業改善に努めていきたい。