穴あきキャベツ
-田原・若戸小 彦坂辰二-
「何、このキャベツ」
家で、夕食の準備をしていた妻が大きな声を出しました。家の畑で収穫したキャベツをむいていたら、中から立派な青虫が登場してきたのです。それは、緑色をした長さ2センチほどの大きさでした。
私の家にわずかな畑があって、季節の野菜を作っています。暇な土日に手入れするだけなので、草は生え、害虫もわきます。近所の畑の迷惑にならないように、草を刈ったり消毒したりしますが追いつきません。今年の冬は張り切って、キャベツ・白菜・大根・ネギ等を作っていて、ようやく育ったキャベツでした。
「青虫が食べるくらい柔らかくておいしいんだ」
と言ったものの、おいしい野菜を育てる苦労は、大変なことだと痛感しました。
学校給食の食材を届けてくれる『にんじんの会』の野菜は、新鮮で大変おいしいです。しかも、農薬をあまり使ってないので安心して食べられます。それは、『にんじんの会』の人たちの給食に対する思いが込められているからです。
みなさんも学校の田や畑で古代米やサツマイモを育てました。植え付けや草取り、収穫は暑くて大変でした。でも手聞と真心を惜しまずに作ると作物もそれに応えてくれます。今年も、おいしくて安全な野菜を作りたいね、青虫君。