ネメシスの憤り
-前名古屋・昭和橋小 彦坂隆之-
(現名古屋市教育委員会)
職員室の前に「ネメシスの憤り」という、大きな木像があります。この像にはこんな説明文が添えられています。
『ネメシスは、不当なことに対する憤りを表す神で、人間のわがままな行いや、人の心を傷つける言動に嘆き怒っている姿を表現しました。今の時代でも、いじめや人を傷つける行動が、私たちの身の回りにたくさんあります。そんな人間のおろかさを嘆いている姿で、同時に「がんばれ」と励ましている姿です。』
この像をつくった方は、きっと、昭和橋小学校の子どもたちに、「いじめや人を傷つけるようなことを絶対にしてほしくない」という思いを込めて、ここに置いてくださったのでしょうね。この像が置かれてからもう30年になろうとしています。
先生たちは、誰一人、皆さんに悲しい思いをしてほしくはありません。皆さんは、一人一人が、大切なかけがえのない子たちです。
今まで、いじわるなことをしてしまった子。今からでも遅くはありません。やめましょう。皆さんは、同じ学校で一緒に生活する大きな家族のようなものです。お互いに親切にして、気持ちよく生活できるようにしましょう。
ネメシスは、これからもずっと、皆さんを見守っていてくれます。