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私の朝会講話

樹齢千年のひのき

-名古屋・旗屋小  梶田志津子-

檜

 皆さんは、コンクリートの建物と木で作った建物とでは、どちらが長もちすると思いますか。実は、木の方が長もちするのです。
  千年もの長い間かかって大きくなった樹齢千年のひのきを使って建てた建物は、千年もつと言われています。
  奈良にある法隆寺がそうです。どんなにコンクリートが強いといっても、千年もの長い間はもちません。
  では、どんな木を使ってもよいかというとそうではありません。暖かい所で育った木は、早く大きくなりますが、弱くて長もちしません。
  暑い夏を過ごし、厳しい冬を耐え、少しずつ大きくなった木は、とても丈夫で強くなるのです。
  私たち人間も同じです。苦しいことから逃げ、自分の好きなことや楽なことばかりして大きくなっても、心や体は強くなりません。
  苦手なことや嫌だなと思ったことから逃げないで少しずつ頑張ったり、暑さ寒さに負けないで、外で遊んだりすることが、心と体を強くするためにとても大切です。
  これからみなさんは、体も心もどんどん大きくなっていきます。
  樹齢千年のひのきのように、一日一日、少しずつでよいので、頑張る子になってほしいと思います。

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