日々の努力
-犬山・犬山中 鍵野英夫-
「1,047勝」という数字のもつ意味を考えたいと思います。
大相撲での生涯通算勝ち星の数で、歴代最高が1,047勝です。この記録を築いたのは、魁皇という力士です。中学校卒業と同時に大相撲の世界に入りました。入門したての頃、相撲が嫌で、辛くて、耐えきれずに、部屋から脱走もしました。連れ戻され、「相撲をとるしかない」と覚悟を決めて23年間。積み重ねた勝ち星は、大横綱「千代の富士」の1,045勝を超えました。最高位の横綱になったわけではありません。厳しい稽古や幾多の困難を乗り越えたからこそ、伝統ある大相撲の世界で、生涯通算勝ち星歴代1位の大記録を残しました。記録は努力の証しです。
皆さんは、何かに取り組み始めてうまくいかない時や壁にぶつかった時はどうしますか。諦めますか。それとも、「もう少し頑張ってみよう」「アプローチの仕方を変えてみよう」と考えますか。人は、感じ方も考え方も、様々です。自分ならどうするか、考えてみてください。
将来、自分の進むべき道を決める時が必ずきます。その時までに大切なのは、日々の努力の積み重ねです。自らの意志と覚悟で進む道を決めることができる。そんな強さを、身に付けていきたいですね。