失敗から学ぶ
-半田・成岩中 高橋 篤-
先日、ある本を読んでいたら、ノーベル生理学・医学賞を受賞された、京都大学の山中伸弥教授の話が出ていました。以前から、山中先生がテレビで発言されていた内容にとても興味をもっていましたので、興味津々、集中して読
んでいました。その中に、「失敗すればするほど幸運は来る。若い間にいっぱい失敗して挫折してください」という言葉がありました。ある講演会で、若い人たちに向けて言われた言葉だそうですが、同感です。
社会では、時として失敗の許されない場面があります。一つの失敗で多くの人に迷惑をかけ、取り返しのつかないことになることがあります。このような場面で、確実に遂行するためのいちばんよい方法は、準備の段階で、どれだけ多くの失敗をしておくかということです。そして、そこから学び、少しずつ改善していくことです。たくさんの挫折から学んだ知恵が、大事な場面を乗り切るための力になっていくのです。
失敗を他のせいにし、物にあたり、責任を押しつけてしまっては、大切な知恵は得られません。誰にだって、失敗することはあります。失敗を恐れず、もし失敗しても、そこから自分の課題を見付け、さらに成長していくための知恵を得ること、それが私たちには必要なのです。