変わるということ
-岡崎・東海中 中村公治-
私は、人間が生きていくということは、変わるということであると思っています。
先日、明大寺町にある「自然科学研究機構・生理学研究所」の岡本士毅先生から興味深いお話を伺いました。
人間の細胞の数は、およそ37兆2000億個と言われているそうです。その内、だいたい1日で5000億個以上の細胞が死滅し、その同等数の細胞が入れ替わっているとのことでした。組織によってスピードの違いはありますが、最もはやいもので、腸管の上皮細胞は、1日ですべて入れ替わってしまうそうです。
つまり、人間は常に変化していて、「昨日のあなた」と「今日のあなた」は違うものだということです。そうであるならば、よりよく変わろうとする意思をもち、努力することが重要ではないでしょうか。それには、今をいかに充実させるかを考えることが大切です。過去にこだわっても何も生まれません。将来は、今の努力の積み重ねによって拓かれるものであると私は思っています。
どんなに辛く、どんなに苦しい状況に陥っても絶望はありません。変わろうとする意思をもって努力していけば、必ず道は拓かれる。私はそう信じています。今を精一杯生きることに力を尽くしていきましょう。