基礎・基本を大切にして根をはれ
-安城・錦町小 鈴木 一-
これから巣立っていくみなさんに、心に刻み、心がけて欲しい言葉を贈ります。それは、「基礎・基本を大切にして根をはれ」と言う言葉です。スポーツ選手は、足腰を鍛えることが基礎・基本です。そのために徹底的に走り込みをします。強靱(きょうじん)な足腰がなければ、どんなにテクニックが優れていても大成しません。科学者も理論の土台となる何百回何千回という基礎的・基本的な観察・実験の記録やデータをおろそかにしていては、大きな成果を収めることはできません。基礎・基本を大切にして、太くて深くて強い根をはっていれば、上手くいかない時もつらい時も、多少時間はかかろうとも、必ず乗り越え、大きく成長し、夢や希望の実現に一歩近づくのです。
夢を実現した人の表面だけを見て憧(あこが)れるのではなく、その人の陰の努力や苦労に目を向けることが大切です。その人は、どんな基礎・基本を大切にして地道に根をはってきたのだろうと、見えない根っこを見ようと見方を変えるのです。皆さんも、自分の夢や希望があるならば、そのための基礎・基本は何だろうと問い続けてください。そして、1つでもよいから地道に続けることです。外からは見えない、太くて深くて強い根をしっかりとはり、夢や希望の実現に向けてがんばってください。