挨拶の力
-常滑・南陵中 榊原 将道-
皆さんは、いつも気持ちのよい挨拶ができる習慣があり、すばらしいです。
先日、挨拶の大切さを改めて考えさせられる出来事がありましたので紹介します。
朝、私が正門前に立ち、皆さんと挨拶を交わしていると、いつも7、8人のアジア系の外国人の方が自転車に乗って、学校の前を通って行かれます。自然と私はその方々とも挨拶を交わす習慣になっています。ある朝、普段どおり挨拶を交わしました。すると、その方々が通り過ぎたときに、一人の方が仲間に向かってうれしそうに「やっぱり挨拶っていいなあ」と片言の日本語でささやかれました。そのささやきが心に残りました。私はその方々のお名前も、どこにお勤めなのかも分かりません。分かっていることは、お顔とただ毎朝同じ時間帯に学校の前の道路を自転車に乗って何人かで通って行かれることだけです。
挨拶により、互いに安心感を生み出したり、人と人との距離が縮まり気持ちが通い合ったりできることを実感しました。挨拶は、相手の存在を認め、思いやる第一歩です。そして、自分から相手に心を開くアクティブな姿勢です。自分のやる気を示す意思表示のようにも感じます。皆さんも、日頃の挨拶の「大きな力」を感じてみてください。