スポーツを通して そして「ごめんね」
-一宮・大和南中 諸喜田 薫-
2019年サッカーアジアカップ、日本は惜しくも準優勝に終わりました。そのトーナメントの準決勝、対イラン戦での後半アディショナルタイムにイラン選手との小競り合いから、両チーム入り乱れ、長友選手も相手MFのハジサフィ選手に後ろからつかまれるなど、多くの選手が激高し、後味の悪い勝利となったことを覚えています。その後の長友選手のブログでは、「勝利間際の乱闘は腹が立った。しかし、翌日エレベーターでイラン選手と一緒になったところ『昨日はごめんね』って謝ってきた」と明かしていました。
サッカーを通して、ピッチ上では国を背負いプライドをぶつけ合って戦っています。ピッチの外では同じ人間同士「ごめんね」たったこれだけの言葉なのに、口に出して言うのが難しく感じられます。私たちは、悪気はなかったとしても、間違えたことをしたり、他人に迷惑をかけたりしてしまうことがあります。そうしたとき、相手に恨みを残すことなく、また自分自身も後ろめたさを感じることなく前向きに歩んでいくために、日々の生活の中でもお互いが「ごめんね」と素直に言える関係を築き上げていきましょう。
来年は東京オリンピックもあります。平和の祭典で、どんなドラマがあるか楽しみにしましょう。