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私の朝会講話

村民の熱い思いが込められた学び舎

-北設楽・富山小  原田義久-

 富山小・中学校は、昭和33年12月に小・中学校が併設した鉄筋3階建ての校舎として完成しました。
 眼下には佐久間ダム湖が広がる山の急斜面を切り拓いて校地が造成されました。
 新校舎建設の話がもち上がった際、村費だけでは多額の建設費を賄いきれませんでした。そこで、子どもたちによりよい教育を受けさせたいと願う村民の方々が、皆でお金を出し合いました。更に、村民自らの手で校舎建設の一翼を担おうと、天竜川の川原から、天竜玉石を一つ一つ背負い上げ、手渡しで玉石を積み上げ、校地法面の石積みを造ったそうです。
 昭和33年当時の児童生徒数は121人でした。それから56年経った現在の児童生徒数は、地元生7人、山村留学生11人の18人になりました。
 時の流れとともに児童生徒数は減少しても、富山の方々の学校に寄せる熱い思いが薄れることはありません。毎日、子どもたちを温かく、優しい眼差しで見守り続けていただいています。
 本校の前身は、明治6年開校の市原学校です。明治の時代から脈々と受け継がれている熱い思いに応えようと、子どもたちも教職員も頑張っています。富山の方々には、感謝の言葉しかありません。

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