意味のない会話の意味
-西尾・東幡豆小(平成26年度) 嶋崎 徹-
私たちは気持ちや考えを言葉を使ってやりとりしています。言葉のおかげでお互いを深く理解し合えています。でも、注意深く、観察してみると、おもしろいことに気がつきます。それは、意味のない会話が実に多いことです。
スマホでも「今、電車に乗った」「座れた?」「うん、座れた」「よかったね」「電車来た?」「まだ」と、たわいのない会話が続きます。でも、会話がもつ意味から離れて考えると、見えてくることがあります。それは「あなたは私の友達」「これからもずっと仲よし」「うん、ずっと仲よし」とお互いの関係を確認し合っているということです。返事をしてくれないことは、友達ではないと言われるのと同じ意味をもつのかもしれません。
私が子どもの頃、夜の8時より遅くに電話をかけるなとしつけられました。大人もよほどのことがなければ夜に電話はかけません。夜は心が休まる家族の時間でした。
LINE疲れということを聞きます。24時間、友達とつながれていると、息が抜けず心が休まりません。寝る時も、トイレでもお風呂でもスマホが手放せません。スマホから解放され、ほっとできる時間が必要です。
夜はゆったりと家族の時間。今、そんな取り組みが必要ではないでしょうか。
(現任校は吉良中)