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私の朝会講話

絵本「へいわとせんそう」から思う

-田原・童浦小 伊藤悦子-

 皆さんは、「平和」と「戦争」という二つの言葉からどのようなことをイメージしますか?人が幸せになるためにはどちらが大切かはすぐに答えられますね。
 ここに「へいわとせんそう」という絵本があります。谷川俊太郎さんという、「スイミー」のお話を日本語にした人が書いた本です。
 この絵本は、私たちの身近なものを、「へいわ」と「せんそう」に照らし合わせてそれぞれ簡単な絵で比べています。左右の絵を比べると対照的です。でも次のページだけは、左右の絵が同じです。それは、「へいわのあかちゃん」と「せんそうのあかちゃん」のページです。赤ちゃんの微笑んだ同じ顔が二つ並んでいます。なぜでしょう。谷川さんは、「人は生きている環境は違っても、生まれた時はみんな同じで、みんな幸せになるはずです」と言っているのだと思います。自分も友達も、男の子も女の子も、言葉や住んでいる国が違っても、人としてみんな同じなのです。そしてみんな幸せになる権利をもって生まれてくるのです。
 「みかたのあさ」と「てきのあさ」。左右合わせた1ページに、海から太陽が昇っている絵が描かれています。「誰もが幸せで美しい景色を見ることができる世の中」にするためには、自分と同じように友達も大切にしなくてはなりません。

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