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総会

令和7年度総会報告

令和7年度総会報告

 令和7年度愛知県小中学校長会総会が、5月19日、Niterra 日本特殊陶業市民会館で開催された。
 県知事、県議会議長、県教育委員会教育長をはじめとし、多くの来賓をお迎えする中、 役員が満場一致で承認され、加藤広也会長が次のような挨拶をした。

○地平線の彼方を目指して
 校長という職は、大海原を航海する船長に似ていると感じています。992名の船長が未来を担う子どもたちという大きな乗客を乗せ、教職員という頼もしい船員と共に地平線の彼方の目的地を目指して航海を続けています。その目的地とは、子どもたちが持続可能な社会の創り手となって、よりよい社会と豊かな人生を自ら切り拓いていく未来です。その長い航海の道のりこそが私たちの日々の学校経営であり、教育活動にほかなりません。航海には順風満帆のときもあれば、濃霧に覆われ視界不良となるときもあります。荒波を乗り越え、常に最適な航海を行うためには羅針盤となる確かな指針と苦楽を共にする仲間との連携が不可欠であり、そのネットワークの中心となる港のような存在が必要です。この港としての役割を果たすのが校長会の活動であると考えます。航海の道のりは992通りですが、子どもたちの未来という同じ目的地を目指していくその高い志と覚悟を改めて確認し、分かち合うことができれば、と願っています。

○「共に学び 対話を重ね 未来を拓く」
 学校現場は、不登校児童生徒の増加や特別支援教育の対象となる児童生徒への支援の充実など、子どもたちを取り巻く課題や教育的ニーズはますます複雑化し、多様化しています。加えて、教員不足が続く学校現場における働き方改革を更に推進するとともに、教職の魅力を積極的に発信し、専門性と情熱をもった質の高い教員の育成に取り組んでいかなければなりません。こうした多岐にわたる課題に対応し、時代を見据えた確かな学校経営を進めていくために校長自身が常に研鑽に励み、互いに学び合うことで視野を広げ、識見を深めていくことがこれまで以上に重要になると感じています。
 また、校長には適切な判断と決断の根拠となる多くの情報が必要です。そのために校長同士の連携はもちろん、関係機関や家庭、地域社会との対話を通じて、より強固な信頼関係を築いていくことが不可欠です。そして、その緊密な連携と豊富な情報を基盤とし、教育条件の整備・充実や教育課題の解決に向けて、現場の声をしっかりと関係機関に届けながら、子どもたちの未来を拓く創意と活力に満ちた学校づくりに取り組んでいかなければなりません。
 以上の認識を踏まえ、今年度の校長会のキャッチフレーズを「共に学び 対話を重ね 未来を拓く」としました。このキャッチフレーズの下、委員会・部会を中心として調査研究活動、対策活動、研修会、意見や情報を交換する場などを積極的に展開し、学び・つながり・対話を大切にする校長会活動を推進していきたいと思います。

 会長挨拶の後、来賓の御祝辞、前任の会長・副会長への感謝状贈呈、議案審議と議決を行った。その後、合同研修会を開催した。


 

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