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総会

令和6年度総会報告

令和6年度総会報告

 第78回愛知県小中学校長会総会が、5月20日、Niterra 日本特殊陶業市民会館で開催された。
 県知事、県議会代表、県教育委員会教育長をはじめ、多くの来賓をお迎えする中、役員が満場一致で承認され、都築孝明会長が次のような挨拶をした。

○夢の実現を目指して
 校長の職責は、「学校」というリュックを背負い、子どもたちの笑顔や希望、教職員の期待、保護者・地域の信頼などを詰め込み、夢の実現という頂を目指して歩み続ける「登山」のように感じています。与えられたリュックは、他人に委ねることも、他人のものを代わりに背負うこともできません。自らの足で自立することが求められますが、皆で山頂に無事たどり着くまで、励まし合っていくのです。本日の総会は、共に「登山」ができることに誇りや自覚をもち、同志の絆を確かめ合う「登山口」であると感じています。

○天の時・地の利・人の和
 孟子の説いた「天の時・地の利・人の和」の3つの観点から、昨今の教育事情を見つめてみたいと思います。
『天の時』…令和の日本型学校教育の構築、GIGAスクール構想の推進がなされた一方で、不登校やいじめ、特別な支援を要する児童生徒への対応、教職員の働き方改革や教員不足等、多くの課題を抱えています。また、「新たな教師の学びの姿」を目指した研修の充実や教職員評価の着実な実施も求められ、学び続ける教職員としての矜持も試されています。こうした新時代に向けた方向付けを求められるのが、『天の時』だと感じます。
『地の利』…県知事の力強いリーダーシップの下、「日本一元気な愛知」「すべての人が輝くあいち」を目指しています。そして、先達から受け継がれてきた「子どもありき」「すべては子どもたちのために」という教育理念が根付き、行政機関や教育関係諸団体と校長会との連携の下に、子どもたち主体の教育活動が展開されています。こうした本県ならではの「愛知型学校教育」を『地の利』としていかなければなりません。
『人の和』…「教育は人なり」と言われるように、学校教育の成否は、教職員の資質・能力が大きく関わってきます。そのため校長は、教職員の資質向上に取り組み、学校現場の不易を貫く覚悟と流行を受け入れる度量をもち、各世代の多様性を尊重しながら、『人の和』を大切にした学校運営をしていく必要があると強く感じています。
 以上の三観点を俯瞰しつつ、今年度の県校長会キャッチフレーズは昨年度に引き続き「次代を見据え、高みを目指し、共に歩む」としました。大きな変革期を『天の時』として「次代を見据え」、愛知の強みを『地の利』として「高みを目指し」、教育現場の絆を『人の和』として「共に歩」んでいきたいと思います。

 会長挨拶の後、来賓の御祝辞、前任の副会長への感謝状贈呈、議案審議と議決を行った。その後、合同研修会を開催した。


 

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