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委員会・部会の活動

 

各委員会の活動を報告します。

 法制委員会

〇教職員評価制度等の法制に関する学校運営上の問題の研究

 

1 調査研究活動
 教職員評価制度に関する課題と工夫について、調査結果を基に考察した。教職員の資質向上に資する適切な目標設定や公正・公平で客観的な評価の在り方は依然として大きな課題である。しかしながら、面談等の工夫により、制度本来の「教育活動の充実に向かう人材育成・能力開発」に重点を置き、学校組織の活性化に生かそうとするような意識の変化が見られた。
2 法制上の課題の研修
 定年延長制度の概要や変形労働時間制の動向、教職員評価制度の給与反映等、喫緊の課題について研修を行った。

 教育条件委員会

〇教職員定数改善と配置の工夫
〇教育諸条件の整備・充実
〇教職員給与等の改善と処遇の充実

 

 各専門委員会等から寄せられた要望を基に、令和4年度の教育予算に関する陳情書と陳情説明資料を作成し、県教育委員会・関係県議会議員への陳情活動を実施した。
 本年度は、少人数指導担当教員をはじめとする加配措置拡充、小学校第4学年への35人編制導入、円滑な学校運営を図るための人材確保等、定数改善と配置の工夫、教育諸条件の整備・充実に向けた要望事項を陳情した。
 県からは、陳情内容はどれも学校教育の振興に重要なもので、効果的な施策の実施を検討する旨の回答が得られた。

 学校経営委員会

〇児童生徒の「生きる力」を育む学校経営に関する研究
〇各研究大会に向けての研究推進
〇教育的刊行物の編集と普及推進

 

1 研究推進活動
 コロナ禍の状況下、全連小石川大会は誌上開催、全日中静岡大会はオンライン形式による開催となった。静岡大会では、オンラインではあったが、県外の方とも協議や情報交換ができ成果があった。また、各地区において、研究大会での発表予定者に発表の場を設定し、協議を行う等、児童生徒の生きる力を育む学校経営について学びを深めた。
2 教育的刊行物
 学校と家庭・地域の連携が深まるように、教育的刊行物の内容の検討や編集を行った。併せて、その普及推進活動の取組に努めた。

 

 進路委員会

〇進路指導に関わる様々な課題を解決するための調査研究活動の推進
〇中学生が望ましい進路選択ができるよう、県教育委員会、公立高等学校長会、県私学協会、県専修学校各種学校連合会、愛知労働局等との協議・調整
〇入試制度の更なる円滑な実施及び中学生の負担にならないような公私の入試日程を関係機関と協議・調整

 

1 調査研究活動
 進路指導全般、入試制度と諸課題解決のために実態把握と調査を実施した。
○令和2年度末進路に関するアンケート
○校種別進学・就職状況調査
2 対策活動
 県教育委員会、県公立高等学校長会、県私学協会、県専修学校各種学校連合会等と課題解決に向け調整・協議の場を設定し、次のような取組を実施した。
○私学Web出願拡大への対応について協議と調整
○新入試制度に関する意見集約と関係団体との調整
○感染症拡大防止に向けた入試対策の実施にかかる調整

 保健体育委員会

〇小学校の学校体育における今日的課題に関する研究

 

 小学校における体力・運動能力向上に関わる取組の状況と課題について調査研究を行い、課題解決につながる次のような考え方をもつにいたった。
 体力・運動能力向上のためには、週3日の体育の授業の充実・質の向上が重要である。そのための研修や資料・情報の充実、体育専科教員の配置が必要である。
 日常の運動習慣やそれを実現するためのプログラムや活動、施設や備品の充実や補強が必要である。また、コロナ禍や災害時でも健康・安全に配慮して、運動・活動できる場の設定や配備、工夫された活動例の共有が必要である。

 福祉安全委員会

〇令和2年度に報告した災害安全の取組を県内小中学校に啓発し、校長の危機管理意識を高める活動の推進
〇今日的な福祉安全に関わる課題を明らかにし、県内小中学校の安全教育がより充実するための調査研究の検討
〇教職員の福利厚生の充実と改善

 

1 調査研究活動
 生活安全(主に、学習活動・登下校・健康の3つの分野)に関する課題について、学校現場の実情をつかみ課題を明らかにするために、「校長として判断に困ったこと」「情報を提供してほしいこと」等の予備調査を行った。予備調査を基に県内150校の校長を対象とした本調査を実施した。
 来年度は、更に調査を進め、先進事例の紹介等も合わせ、「調査研究のまとめ」として発行する予定である。
2 福祉安全に関わる研修
 関係諸機関から、現在の学校事故災害の傾向や福祉に関わる事例を学んだ。

 

 給食委員会

〇「生きる力」を育む、健康教育の推進と食に関する指導の充実
〇学習指導要領で求められている「学校における食育の推進」を視点とした調査研究

 

 「『生きる力』を育む、健康教育の推進と食に関する指導の充実」に向けて、本年度は、次の内容についてアンケート調査(全校対象)を行った。
〇学校経営における栄養教諭と連携した食育推進体制
〇学校・家庭・地域が連携した食育の推進
〇栄養教諭のOJT
 そして、計画的かつ組織的な食育推進体制の充実と栄養教諭在籍との因果関係がうかがえるアンケート結果が得られた。更に分析を進めるとともに、食育推進体制の充実につながる情報を提供できるよう、先進校の実践について調査研究を進めていきたい。

 生徒指導委員会

〇生徒指導上の諸問題の未然防止につながる児童生徒の資質・能力を育む手だての研究

 

 「開かれた積極的な生徒指導の在り方を求めて」と題して調査研究を進め、報告書を発行した。「問題行動の発生状況」「スマホ・インターネット」、「虐待」、「いじめ・暴力行為」、「不登校」について、実態調査を基に県内の状況を紹介した。また、「児童生徒を多面的・総合的に理解する力」、「児童生徒に主体的に行動することを促す指導」、「児童生徒に好ましい人間関係を築かせる取組」についても実践の様子を紹介した。
 研修としては、県教育委員会の施策や愛知県警の取組等について担当者を講師に招き理解を深めることができた。

 特別支援教育委員会

〇共生社会の形成に向けた特別支援教育の推進

 

 本年度も、特別支援学級の学級編制基準に焦点を当て、現状と課題について継続して調査研究を行った。6名以下の定数を希望する教員が非常に多いこと、定数の捉え方について小学校と中学校では、教員の実態と感じ方にも違いがあることが分かった。特に小学校の自閉症・情緒障害特別支援学級担任において、定数の引き下げを強く望んでいることが分かった。
 今後、更に本県や全国の調査結果を基に、より一人一人の教育的ニーズに応じた指導・支援ができるよう、関係諸機関に対し粘り強く働きかけていきたい。

 

 修学旅行特別委員会

〇社会の変化に対応する望ましい修学旅行の在り方の研究

 

 本年度も、新型コロナウイルス感染症第四波、第五波により、多くの学校が修学旅行を10月以降に延期した。本委員会では、名古屋市との合同委員会において、5月より情報交換と収集、提供に努めてきた。また、関係諸団体へも学校の状況を伝え、コロナ禍での修学旅行が適切に実施できるよう申し入れを行った。
 また、昨年度と同様、11月から12月にかけて県下中学校を対象に修学旅行の実施状況について調査した。コロナ禍の影響により、実施日や方面の変更、キャンセル料の有無などを把握し、各校が今後に生かせるようにしたい。

 教育課題特別委員会

〇プログラミング教育並びにICT教育充実への取組の現状と課題及び3観点に統一された各教科の単元別学習状況の評価から評定への総括に視点を当てた各学校の取組に関する調査研究

 

 昨年度から2年間にわたり、各校のプログラミング教育並びにICT教育の充実、三観点に整理された評価から評定への総括の取組について調査研究し、その成果を報告書にまとめた。調査結果から、県の取組指針を受け、小学校でプログラミング教育が進むとともに、GIGAスクール構想による一人一台端末を有効活用するための取組も進行していることが分かった。また、三観点による評価・評定の導入により各観点の客観的な評価資料が必要となり、指導と評価の一体化を意識した計画的な取組を進める学校が増えていることも分かった。

 広報部会

〇会員・学校・関係機関の教育諸情報の効果的な提供
〇会員の学校経営や教育活動に活用できる「校長会広報」「研究集録」の編集・発行
〇適時性、正確さを期するとともに、読みやすさ、親しみやすさのいっそうの向上
〇校長会ホームページを有効に活用した県校長会の活動内容の全国発信

 

 本部会では、会員の学校経営や資質向上に資する「校長会広報」「研究集録」の在り方や効率的な編集方法について研究し、教育情報の効果的な提供に努めてきた。
 「校長会広報」は、本会の活動状況や各種大会報告、教育情報、特色ある教育活動、会員の作品などを掲載し、年4回発行した。また、各委員会・部会の調査研究や全国・東海北陸地区校長会の研究の動向を「研究集録」にまとめ、2月末に発刊した。どちらも校長会ホームページとリンクさせ、情報発信に努めた。

 

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