我が国では、少子高齢化や人口減少が進むとともに、Society5.0の実現に向けて社会の在り方が変わり始めています。加えて、国際情勢の不安定化や大規模な自然災害の発生など、将来の予測が困難な時代にあり、世界的な平和の実現や地球規模の課題解決に向けて、持続可能な社会の創り手の育成や日本社会に根差したウェルビーイングの向上が求められています。
また、教育においては、子どもたちを取り巻く課題や多様な教育的ニーズに対応し、全ての子どもの可能性を引き出す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が求められています。併せて、学校における働き方改革を推進するとともに、教職の魅力を発信しながら、多様な専門性を有する質の高い教職員集団を形成し、「令和の日本型学校教育」を構築していくことが求められています。
こうした中、校長は、義務教育の意義と使命を強く自覚し、子どもたちが自らのよさや可能性を伸ばし、多様な人々と協働してよりよい社会や豊かな人生を切り拓いていく力を育むとともに、子どもたちや教職員のウェルビーイングの向上を目指し、質の高い教育活動を具現化する学校経営に、志高く挑み続けなければなりません。
私たち愛知県小中学校長会は、尾張地区・三河地区の992名の校長が力を合わせ、名古屋市立小中学校長会をはじめとする関係諸団体・諸機関とも連携を図りながら、自ら研鑽に励み、幅広い教養と深い見識に基づく教育理念の下、創意と活力に満ちた学校づくりに力を尽くしていきたいと考えています。


